それから三ヶ月





福祉大学に通い始めたあたしは慌ただしく毎日を送っていた





自分の道を歩くんだって決めたからには、早く自立してあの家を出たい
もう運命に翻弄されるのは嫌だ

がむしゃらに生きていた






同じく地元の大学に進学した美幸や慎二くんとは時々会っていた







でも二人に会うと思い出す


温かいあの手を
優しい笑顔を
加奈と呼ぶその声を







幸せに生きている
そう思って生きてきたのに…






突然鳴った美幸からの電話
京介が事故…
今もまだ信じられないよ









美幸と慎二くんと共に京介のいる東京へ…
新幹線はもうすぐ目的地に着く