飛び出るように家を出た



もう外は明るい
夏の朝は早い
生ぬるい風が頬を伝う


今日も暑くなりそうだ


スゥーっと空気を吸い込んで、きつくしばった靴紐のスニーカーで駅へと急いだ


早く京介に会いたい


そればかりを思っていた






駅に着くと、もう美幸と慎二くんが待っていた