美羽に気づかなかった俺は、また守れなかった。

「美羽…。また守れなかった。俺、本当にサイテーだよな。」

美羽は泣き止んで、
「守ってくれた。詠斗は私を助けてくれたよ…。ありがとう…。」
そういって、意識をなくした。

よほど精神的に疲れたんだろう。

俺の部屋に、連れて行くか…

親には見せられねぇだろ、こんな無残な姿。