涙お兄ちゃんは、ニコっと微笑む

「大きくなったね。」

空は涙お兄ちゃんを見てから私を見る

「隣に住んでる涙お兄ちゃん、高校でこっちに住み始めたの。」

「初めまして、海里涙です。」

お兄ちゃんは優しく微笑む。

「はじめまして!桜 空です。」

「よろしくね。」

「よろしくおねがいします。」

「美羽ちゃんと空ちゃん家まで送ろうか?」

「うん!」

「空は駅まえなんだ」

「わかった、ちょとまってもらってもいいかな?」

「画材買いに行って来るから。」

「いいよ!」

涙お兄ちゃんは、ごめんねっていって車に乗っていった。

空が、

「ちょっと涙さんめちゃくちゃかっこいいいじゃん!」

「うん」

「大学生?」

「うん、隣町の美大に通ってるの。」

「すごい絵うまいいんじゃん!」

「そうだよ、なんどか賞取ってるし。」

「すご!涙さん彼女いないのかな?」

「わかんない、気になるの」

「そうじゃなくて、美羽にいいんじゃないかなって」

「涙さんと付き合ったら!」

「なんでそうなるの」

「竜の事は忘れてさ!涙さんと付き合っちゃえ」

「もう空は、」

「竜の反応見て見たら?」

「涙さんと美羽が付き合ったら竜どんな反応するんだろうね。」

「担任がいるじゃん竜には」

「あえて試してみるの」

「本当に担任が好きなのかどうかをさ」

「涙お兄ちゃんに悪いしさ、第一に彼女いたら悪いし」

涙お兄ちゃんが後ろから

「なになに?僕の話?」

「涙お兄ちゃん!」

すると空が

「涙さんちょっといいですか?」

「何かな?」

お兄ちゃんは椅子に座る。

「実は」

空は今までの事を話した

私の彼氏役になってくれないかと

「いいよ、僕でよければ、」

「悪いよ、涙お兄ちゃん」

「可愛い妹の頼みだもん」

「ありがとう」

「どういたしまして」

「ほら二人とも車に乗って」

「はい!」

「うん!」