会いたい…



ただその思いに従い
再び夜の街を歩きだした



さすがに人は
見当たらない



見えるといえば
店をしまう背中



さっきまで楽しげに
うろついていたサラリーマンも
女の子たちも
姿はなかった



何時なんだろう



急に現実に引き戻され
ケータイを開く…と…



電池切れ…



また現実感のない闇に
引き戻された