「鈍感な貴方に分かるはずないと思ってましたもん。」
フッと鼻で笑いながらそういう二葉先生。
なんかあたし、馬鹿にされてます?
されてますよね?
この性悪医者め…。
言い返してやる。
「嘘です。ホントは分かってます。」
「へぇ。言ってみれば?」
何か面白いものを見るかのような目でファイルから私に視線を移す二葉先生。
「二葉先生、キス魔なんでしょ?」
「はぁ?」
「ばかじゃねぇの?」って顔して私を見つめる二葉先生。
「んで、いろんな女の人にキスしてるんでしょ?」
その視線に負けじと言葉を加えるあたし。
どうだっ!!

