そして今は
「やっと敵倒せましたよ!これで姫を助けだせるってとこまでいきました。」
「甘いですね。あの後、もう一匹大ボスがいるんです。しかもかなり強いのが。」
「え?!うそぉ。せっかく勝ったと思ったのに…。」
「フフッ、マ○オはそんなに甘くないですよ。」
こうしてゲームの話に花を咲かせる仲。
二葉先生が貸してくれたマ○オのゲーム。
毎朝、コツを聞いて進めて
診察の時に状況報告と情報を聞いてまた進める…
といった毎日。
ゲームのことを話してる時の二葉先生はすごく楽しそうな顔をする。
あたしはその顔が好き。
よく目にする
何かを見透かしたような涼しい顔や
睨みつけるような鋭い顔じゃなくて
ホントに楽しそうな子供みたいな無邪気な笑顔。
その笑顔が好き。

