いぢわる外科医



「ひねくれ者で悪かったですね。」


「なっ…」


また心読まれた。


「とにかく、診察結果は異常なしです。じゃあ、僕は次の診察があるので。」

意外と忙しいんだな・・・


「あ、そうだ」


出ていこうとした二葉先生が荷物の中から袋を取り出した。


「はい。貸しますよ」


差し出された袋。


「はい?」


その意味を理解してないあたし。


「だから…貸すって言ってるんです。」


「え?」


「もー!めんどくさいですね!素直に受け取っとけばいいんですよ!」


「えっ?!ちょ…」


無理矢理渡された紙袋。


「なにこれ。」