向こうの方からコートを来た男の人が白い息を吐きながら走ってくる。 榎本さんだ。 待っていられなくてこっちから走っていた。 「こんにち……ワッ!?」 目の前に榎本さんの胸板。 榎本さんの腕に包まれていた。 「あの……」 どうしたんだろ。 いつもと何か違う。