部屋に入ると、榎本さんの匂いがした。 香水ではない、榎本さんの匂い。 わたしの大好きな人の大好きな匂い。 なぜか、すっごく落ち着く…… 「外はダメってことは、部屋ならいいってことだよね?」 そう言いながらコートを脱ぎ、暖房のスイッチを入れた。 「うぅ……」 「あはは。冗談だよ」 「もぉ〜〜!!」