知らない榎本さんの姿を見ているみたい。 こういう時、わたしは子どもなんだと思い知らされる。 話が終わりそうにないからカップをキッチンに持って行って、帰る用意をした。 「帰るんだったら送るよ」 わたしが帰る用意をしていることに気づいた榎本さんが電話を中断させて言った。 忙しいみたいだし悪いよね。 「大丈夫です。一人で帰れます。本とお返し、ありがとうございました。帰ったら連絡しますね」