「引っ越しは来週だけど、まだこっちの仕事が残ってるから、荷物だけ先に送って俺はしばらく会社の同僚に世話になるつもり。向こうに行くのは18日かな」 「じゃあここに来られるのもあと少しか………」 もしかしたら最後かもしれない。 会えるとは限らないし。 このココアが飲めるのも最後なのかな…… 「はい」 わたしがココアが入ったカップを見つめていると、榎本さんがテーブルの上に小さな包みを置いた。