「奏くんもやっぱ柚子の事好きだったんじゃん」



冷静になったかと思えば



すぐに鼻息を荒くして興奮しているこずえちゃん。




「う、うううん」



「何回噛んでんのよ、バカ」



バシっと叩かれて



梢ちゃんが喜んでいるとわかる。




「あ、じゃあ美緒さんとは何もなかったんだ?」




ふと嬉しそうに言ったその言葉に



忘れていた事を思い出す



「ぎゃーーーーーーーーーーーー」