「へっへっへ~♪」




頬を両手で抑えて、ニヤけ出す私に




「何っ!?やっぱイイコトあったんだ?奏くんと♥」




言わなくても、一ノ瀬 奏と言い当てて




しまう所が、さすが梢ちゃん。





「実は、ですね、」




ぽつり、ぽつり、話し出した。




「うんっうんっ」





興味深々まさにこの言葉がぴったり。





「キッ、キッ、キキキ」




あぁ、やっぱり恥ずかしい、




どもりすぎる私に




「キ?キがなによ・・・」




ちょっとイラつき気味。




そんな梢ちゃんが怖くて、早く言ってしまわないと。





「ききききき、きっキスされました」





ぽつり、呟いた。