「わっちょっ」 慌ててついて行く。 って、なんでついて行ってんの、私。 何て考えながらも、 少し前を歩く一ノ瀬 奏の背中を 小走りで追いかける。 ピタリ、急に立ち止まったその背中に 「っぶわっ」 ぶつかってしまった。 「駅どこ?」 「えっ?」 「柚子、どこの駅?」 「二つ先っ」 大きめの声で言った私に 「了解、」 って笑った。