私の大声が体育館の壁にこだまする。
「面白かったから。」
「え?」
「もうちょっと見てようかなって思ったんだよ」
「はぁぁぁぁぁっぁ!?」
「あんた、やっぱ変わってるな、最高に面白かったよ、」
何こいつ。
頭おかしいでしょ!?
「あ、あんたってほんと悪魔だね!最低男!」
「いいじゃん。ちゃんと助けたんだから」
「そうゆう問題じゃないよ!」
ひどい、本当なにこの人!?
「けど、」
「なに!」
まだなんかあるのか…と食い気味に詰め寄る私に
「まぁ。ごめん」
ポツリ、そう聞こえた言葉に
「え?」
一瞬耳を疑った。
