ゆっくりと
目を開けると、



そこには私を殴るはずの



右腕を止められているボスギャル…



と、



右腕を止めているアイツ。


や、やっぱり、一ノ瀬 奏がいた。



「なっ…」



ギャル達の顔は赤くなっていて




「これ俺のだから、いじめる時は許可とってよね」




意味の分からない事を言う一ノ瀬 奏。



「か奏君、その子の事好きなの?」



「だったら何?あんたらに関係あんの?」


「ひ、」

ギロリと冷たい目を向けた一ノ瀬 奏にわたしまで震えた。こ、こわい…


当然それをじかに浴びたギャル達は

目に涙を溜めて走っていった。