君星

勝手に明るく解釈して、



帰ろうと振り返る。



「あ～いたいた。逃げたのかと思っちゃったわ。」



化粧の濃い、いわゆるギャルですよ的な人が



3人こっちに向かって歩いてくる。




「……？」



あれって私に話しかけてんのかな?



いや。でも私以外いないしな…




「ちょっと!!聞いてんの?」



いつのまにか、私の前まで来ていた




そのギャルは、眉間にシワを寄せている。




呆然として全く喋り出す気配のない私に



「聞いてんのかって聞いてんだよっ!」



「わっ!?」



左端の金髪ボブの女の人が



私の胸ぐらを勢いよくつかんだ。