「あのねっ、今柚子の家庭教師の話ししてたのっ」



こ、梢ちゃん




個人情報だよそれは。



「へぇ。やっぱり柚子ってバカなんだ?」



「はい?」


ば、か…?


「あ。ごめん失礼だったね。」



口を長く細い指で抑える一ノ瀬 奏



こっこいつぅーーーーー!!



「バカじゃないですっ!」



言い返した私に



「いや、バカでしょ。」




ズバッ言ってのけてくれる梢ちゃん。



「うっ。ちょっとだけだし!」



大体!なんであんたにそんなこと言われなきゃなんないの!!