恥ずかしさを取り繕うように



「で、ですよね。すみませんっ」




慌てて言った。



うつむいて


何も喋らなくなった私に




先輩はまた困ったように



「じゃあ、ごめんね」




そう言って去っていった。



あぁ終わった。



絶対感じ悪かったよね、私



…てゆーか


「か、彼女いたのーー!?」




先輩の居なくなった中庭。




素っ頓狂な声をあげる私。