キョトンとしてる私に



「名前だよ。名前」



名札を指さして言う。




「あぁ!!」


ポンッとヒラメイタ私。



「一ノ瀬、奏(イチノセ カナデ)ね」



そう言葉と長い指が伸びてきて



長い指は

私の頭をわしゃわしゃなでて



「じゃぁね」



そー言って、また勝手に去っていってしまった。



な、なんだあの人…