近所の目も気になるから、と
近くの公園に移動した。
だけど、奏は一言も話さない。
私も何も言えない。
奏の手は血だらけだった。
彼を殴ったときについた血。
見ただけでも、ゾっとした。
初めて奏が怖いと思った。
「それで、俺は、だまされてたわけ」
静かに、再び向けられた、
言葉と冷たい瞳に
ゴクン、生唾を飲み込んだ。
「ち、がうの」
「違うわけないだろ」
「わ、わた「そうやって、年下の俺を面白がってたんだろ」
無意味な否定をしようとした
私の言葉は
奏にかき消された。
いつの間にか、
私の目の前まで来て。
「ふざけんな」
と、睨みつけた。
酷く冷酷な目をしていた。
