「ハァッハァ、ハァ」



全力疾走したせいで



運動不足の私はもう酸欠状態だ。


ゼエ、ハア、と肩で息をしながら

額にはうっすら汗もかいている。



あぁ、運動しとけばよかった…



って!!


今はそんな事考えている場合じゃない!



「とっとりあえず人っ!」




倒れている人の元へ駆け寄って


顔を覗き込む。



「大丈夫ですかっ!?聞こえますか!?発作とかっ、持病ですか!?聞こえますか!?」


横たわる彼のそばで肩を揺すりながら、何度も話しかける。


「………」


反応なし…


こ、れ…ガチでやばいんじゃ…


鼻に顔を近づけて、



あ。息はしてるみたい。



ホッと胸をなでおろす