【side♫ ミラ・カーリエラ】

「お母様ーっ!どのお洋服にすればいいと思いますー?」
「じぃはどう思う?」
「姫様は何でもお似合いでございますよ。」

頭を垂れるじぃ。うふふー!今日はあの方がお迎えに来るはずなの!

「ミリー、少し落ち着いたらどう?」
「はい! お母様っ!!」
「・・・。その浮かれようは何ですか、うふふ。」
「楽しそうでございますね。いつの間にかじぃは忘れられていたようです。」

小さいじぃが、シューンとさらに小さくなる。

「では。じぃは姫様の馬車の準備をして参ります。」
「よろしくねっ! じぃ!!」

私の大きなお引越しが始まるのよっ
これからパーティーが始まるのよっ

・・・と1人、楽しみで浮かれるミリーであった。