―ヤバい、ドキドキする……。
初めてあたしに『緊張感』というものが襲って来た。
多分今のあたしの顔は真っ赤だろう。簡単に想像できる。
「ホントシェイクまみれにしちゃってごめんな?んじゃ俺はこれで」
ええ!?帰っちゃうの!?
このまま別れたらまたいつもの意地っ張りの根性無しのあたしに戻ってしまう。
せっかく近くにいれたのに……。
いやだ、イヤだ、嫌だ……。
あたしは思いきって図書館を出ていこうとする秀くんの腕を掴み、叫んだ。
「待って!!」
メニュー
メニュー
この作品の感想を3つまで選択できます。
読み込み中…