見せかけのヤンキー彼氏君




「お前には壮太が居るだろ?」


「そうだけど……」


「…じゃあな~」


俺は綾香に背を向けて…廊下に出た。


一人教室に取り残された綾香。


夕暮れのオレンジが綾香の全身を染める。
寂しげな横顔。


瞳に溜まる涙…



俺の心臓に鋭利な刃物で抉られたような激しい痛みが湧き起こる。


壮太が廊下で立っていた。


「俺…今から…綾香にコクるから~」


「……そうか…」