「実はおまえに頼みがあって・・・」


「頼み?」



そう、この兄貴の頼みこそが
自殺を計った女の子のことだった。


彼女を自殺に追いやった
奴らへの報復・・・



「俺は社会人やからな・・・
頼めるか? 嫌ならええぞ。」


「いや、やるよ。」



報復・・・


兄貴は報復なんて望まない。
それにそんなこといつもは頼まない。

その兄貴が私に頼んでくるってことは
相当の怒りなんだ。

そう感じた・・・