私、悪人裁きます。 〜裁き系女子高生〜

「栄治。」


「んんっ!?」


「ありがとう・・・」


「潤子・・・」


潤子は背を向けたまま
少し振り返って微笑んだ。


これ潤子が見せる
久しぶりの笑顔だった。


そしてまた潤子は、
俯き歩き去って行った。



「あいつ・・・
たっくぅ・・・」


栄治は頭をポリポリと掻きながら
呆れたように笑った。