「うらぁぁぁー!!!」


ガシッ!!


しかし、潤子はナイフの刃
掌で握った。


「なっ・・・ああ・・・」


ポタポタ。


刃を握った潤子の掌から
血が零れ落ちた。



「心まで腐るな・・・」


「潤子・・・」


「心まで腐らしたらアカン。
人として大切な事を見失うな!!」


「ううっ・・・」


香川は力なく蹲った。