「それに、おまえは仲間思いや。
さっきウチがヒカルの胸ぐら掴んだ時、
おまえはヒカルを助けよとした。

その仲間を思う気持ちが本当の強さ。
おまえは強い。

だから私はおまえに
勝ったとは思ってない。」


「金城・・・」


「勝負はまた今度や。」


私はコクリと頷いた。



「改めて、ウチは金城零。」


そう言って零は右手を差し出した。


「早乙女ソフィア。」


私も右手を差し出し、零の手を握った。



こうやって拳を交えることで
私は金城零と友になれた。


ケンカも悪いことばかりじゃないな。


私は空を見上げ微笑んだ。