「頼んだわよ木崎君。」


「はい、先生。」


烈火は先生に礼をすると、
零を抱きかかえたまま歩き出した。



「ちょっ・・・放せ!!
降ろせ!! アホ烈火!!」


「だ~め!!
おまえはケガ人やねんから。
大人しく抱かれてろ!!」


「なっ・・・!! うるさい!!
降ろせ!! 降ろせ!!」


零は烈火の腕で暴れる。