「…あたしっ、ちょっとトイレ行ってくるねっ」 そう言って、あたしは走り出した。 こうしないと、我慢してた涙が溢れそうで。 無我夢中で走って、気づいたら家まで来ていた。 優と香織にはトイレって言っちゃったけど、大丈夫かな…。 いま戻っても、優を見たらまた泣けてくると思うから戻れない。 あたしは自分の部屋のベッドに横になった。