そして、あっという間に日曜日になった。

あたしは香織と2人で優との待ち合わせ場所まで来ていた。


「ねぇ、優くん遅いね」

「…そーだね。どうしたんだろ」

約束の時間はもう過ぎてて、あたしたちは30分もここにいる。

「もしかして、忘れてる?」
「さすがにそれはないでしょー」

「だよね」


2人でそんなことを話していると、あたしのケータイが鳴った。

「優からだ!…もしもし」


『もしもし、美香?』

「うん、どうしたの?」

『ちょっといろいろあって。悪い、もうちょい待ってて』

「あ、うん。わかった」

『すぐ行くから!』


そう言って、ブチッと切れた電話。