「社長、言ってましたよね?三浦凛子には気をつけろって」


何も言わない社長に、健次が続ける。


「この日は僕もいました。三浦凛子のマネージャーも。一緒に食事をしただけです」


信じられないといった顔の社長に、健次は言わなくていい事をペラペラと話し出した。


「こいつにはちゃんとした彼女がいますし、三浦凛子なんか眼中にありませんよ」

「お、おいっ、そんなこと…」


恋愛禁止なのに、彼女がいるとか社長が知ったらやばいだろ…。


「…そうなのか?」


…あれ?
怒らないのか…?