俺と三浦凛子の熱愛が報じられた日、俺は健次と社長に呼び出された。



「これは、事実か?」


週刊誌を広げて言った社長は、誰が見ても怒っているとわかる。


「いえ、違います」


はっきりとそう言った俺を、社長はじっと見つめる。

「じゃあ、なんなんだこの写真は」


そう言った社長が指差したのは、俺と三浦凛子が腕を組んでいる写真。


「それは、三浦凛子が勝手にやってきただけです」