勢いよく階段を上り、自分の部屋じゃなくて隣の部屋のドアを開けた。 「な…んで…」 今まで置いてあったはずの優の私物が、ぜんぶ無くなっていた。 その代わりに、小さなメモ用紙が置いてある。 ****** 美香へ これからしばらく亮の家に泊まることにした。 事務所も近いし、美香にこれ以上迷惑かけたくないから。 それと、不安にさせてごめん。 三浦凛子とは何もない。 俺を信じろ。 優 ******