大好きな空は、天気がよくて雨が降ることなどないぐらいの青空。


「幼なじみでいるほうが楽だったよ・・・」

「ゴメンね?空、分かってあげられなくて・・・幼なじみに戻ろ?」

「うん・・・」

「前のように話してくれるよね?」

「うん・・・」

「だったら、いいよ別れても・・・ゴメンね?空」


もう私は首を振ることしかできなかった。

二度と『彼女』には戻れない。
これからはずっと、『幼なじみ』でいると思うと声が出なかった。


泣くことしか出来ない私に、竜也は抱きしめて背中をさすってくれていた。

二度あなたの温もりを感じられないのなら、最後に感じようあなたの腕の中の温もりを。