「最悪だよ!お兄ちゃんも蘭さんも秘密にしてたんだよ」

「空、まだ言ってたのかよ?」

「仕方ない空、受験勉強頑張ってたからあまり話し掛けられなかったんだよ」

「んだよ!それ以外ないな、それ以外で宏樹さんが秘密にするわけないだろ」


さっきから私のグチを聞きつつお兄ちゃんのフォローに回っている二人。


三浦竜也(みうらりゅうや)
秋山陸(あきやまりく)私の幼なじみ達です。

三人ともお父さん、お母さん達の仲がいいため小さい頃から一緒にいて何するにも一緒なんです。


でもよく中学の時は、陸と竜也といるといつも可愛らしい女の子から睨まれたり、呼び出しされたりたくさんあったけど二人が呼んでもいないのに現れたりして、助けてくれたから心にも体にも傷一つない。


「さっき私の後ろで何か、もがいてた子だよね?」

「えっ?あっ!さっきはごめんね怪しかったでしょ」

「イヤ偶々見えたときに何か必死になってるから可愛くて、私の名前は青柳澪(あおやぎれい)よろしくね」

「私は千葉空、こちらこそよろしくね」

「俺、三浦竜也」

「秋山陸、席は同じ列だから近いね」

「そうだね、みんなよろしく」


学校入学からすぐ友達出来た。出来たのはいいが、どうも視線が痛い。あれかね?またもや二人の王子のために私は犠牲になるのかね?嫌な役回りですか?私は!