どうして竜也が謝るの? 謝らなきゃならないのは私だよ? 竜也あんなに楽しみにしてたのに。 ごめんね竜也。 ごめんね私のもう見られない子供たち。 次の日、ぶつかった子供と両親が私たちに挨拶に来た。 男の子は目を真っ赤にして、潤んだ目で私に謝った。 男の子のお父さんもお母さんも謝った。 男の子は昨日多分ことの重大さを知ったんだと思う。 だから私は怒らなかった。