結城は雷の音で目を覚ました。 時計を見てみると、かれこれ七時間は眠っていただろう。 身体が重く、気分もすぐれない。 れっきとした二日酔い症状だ。 結城は重い身体を起こし、カーテンを開け、窓から外を見た。 大雨だ。 しかもバケツを引っくり返したような勢いで降りつけている。 窓にも激しく打ち付ける。 風も強い。 音がするぐらい吹き付け、木が激しく揺れる。 「すごい天気だな………」 結城は部屋を出て、ひとまず、下に下りることにした。