マイコは周りを笑顔で見渡す。 「ホントに弱虫さんと花咲さんのお気に入りの本屋さんだけありますね。諸伏先生の作品がこんなにたくさん並んでるところ、みたことないもの!すごく今ウキウキしてテンション上がってます。」 とマイコは楽しげに笑う。 結城は弱虫けいじと名付けたため“弱虫さん”と呼ばれているのだと分かるが、正直複雑な気分だ。