警察が言うには『“自分が轢いてしまったのか”を確認して、轢いてしまったのが現実だったから怖くて逃げたのだろう』って片付けられた。 だけど私、違うと思うの。 犯人は確認しただけじゃない。あの時、お父さんの原稿を盗んだのよ……。 お父さんは、とても心配性だから、原稿とか何でも、肌身離さず持ち歩くとこあるから、手放すはずがないの……。 きっと犯人はわざとお父さんを轢き殺して原稿を盗んだの!!!」 マイコは唇を噛み締めて、悔しそうに啜り泣いた。