「―――ですよね?田中舞子さん、」 全員が驚いた顔をした。 だが階段の方から反応はない。 「今の僕の証言、全部聞いていたんですよね?隠れてないで出てきたらどうですか?」 だがまた反応はない。 結城は何かに気づいたような演技をして『あ』と声を漏らした。 「……もしかして僕が言ったあなたのフルネームが間違っていたから気を悪くさせてしまいましたか?」 結城の言葉にみんな顔を見合わせた。