「途中で土砂崩れ……すでにしてて先に進めなかった。」


夢追い太郎が『マジかよ』と呟いて落胆した。


「あたし……これからどうなるの?逃げたくても逃げ場所もないし、誰が犯人か分からないし……いつまでビクビク怯えながら過ごさなきゃいけないの?!」



と声を震わせながら泣いた。


徹も夢追い太郎も何も言わない。


自分たちも同じ心境にたたされているからである。




「その必要はありません」




結城の声が沈黙を貫いた。