「逃げ出せなかった、」


まかろんが呟く。


「それのどこが違うって言うんだよ。結局怖かったんだろ?」


「だから違うって言ってるでしょ?!」


とまかろんが叫ぶ。


「どうかしたのか?」


徹が冷静に聞く。


まかろんは小さく頷いた。