「兄ちゃん、おまちどおさま」 カウンター席に座っていた結城の元に頼んだラーメンが来た。 恰幅があってワイルドそうな店主からラーメンを受け取る。 「どうも」 「なんだい、浮かない顔だな。なんかあったんか?」 「あ……仕事で失敗しまして、明日からしばらく仕事に来るなとまで言われました。後輩にもバカにされてて……」 結城は苦笑して割り箸を割る。