『その意気だぜ。そろそろ電話切るぞ?長くなりすぎると看護師の姉ちゃんに怒られちまう』 と笑いながら電話はプツリと切れた。 結城は切れたケータイに向かって“ありがとうございます”と涙を拭いながら呟いた。 この事件、自分が解決してみせるんだ。 警察が駆けつけるのを待つだけの僕は弱虫だ。負け犬だ。 そんな弱い自分とはおさらばしないといけないんだ……! 僕には出来る。そう信じて……。