4年前の春。
工藤湊、中学2年。
「湊、ごめんっ!待った?」
「別に待ってない」
「嘘、下手だよね?湊って」
「そんなことねぇ」
「なんでも知ってるんだからね?まぁ、いいや。帰ろう?」
「あぁ」
隣で歩いてるのは俺の彼女、仲川奈美(ナカガワナミ)
桜華高校2年生。
奈美の父親は日本を代表する名俳優。
仕事で知り合って家族ぐるみで仲が良かった。
だから奈美のことを女と意識したことはなかった。
でも1ヶ月前、公園で奈美を見かけたときから変わったんだと思う。
家にいるのが苦痛でしかなかった俺は夜、外に出て公園に行くのが日課だった。
その日もいつものように出かけた。
そしたら公園に奈美がいて、
泣いていた。
