~凛side~
「んっ...ケホッ。ここ、どこ?」
まだ働かない頭を懸命に動かす。
確か、誰かに後ろから殴られて気を失ったような...
――――――バンッ。
急に開いたドアに体が強張る。
「誰、ですか?」
中に入ってきたのは20代くらいの男の人たち。
「あ、起きた~?別に怪しい者じゃないよ!」
「...バカか?誘拐した時点で怪しいに決まってんだろ」
「そっか!さっきの訂正~俺ら君のこと誘拐した怪しい者!!」
誘拐した、って言った。
うち、誘拐されたの...?
「お前しゃべんな。話がややこしくなる。君、佐伯財閥の子なんだってね?」
「...お金が目的ですか?」
「まぁ、お金に困ってはいるけど。人に頼まれたんだよね」
お金が目的じゃない。それじゃ何?
誰に頼まれたの?
