そういうところは、全く変わってない。 「それからね、少しづつだけど、この人の事ちゃんと見ようって思ったの。」 何も言えなかった。 言えるはずもなかった。 だってこんなにも・・・・沙紀の顔が。 「そのうちにね、好きになってた。」 幸せそうなのに。 「よくみたら、あの人は弱いとこだらけだった。だからね、いつしかあたしが支えなきゃって思うようになったの。」 遊んでいる子供の声が遠く耳に響く。 「じゃあ。今はお前は・・・・・・・。」 「うん・・・すっごく幸せだよ・・・れんれん。」